人材派遣会社
人材派遣会社
派遣社員として雇用した労働者に、働く会社と仕事を斡旋して、派遣先からその対価を受け取るビジネスです。研修制度や福利厚生の充実をウリにした大手派遣会社や、SE・編集・通訳など、専門業種に特化した派遣会社もあり、その数は全国で7000社以上あります。
大企業が資本参加する派遣会社なら、派遣先も本社やグループ企業がメインとなるので「あこがれの企業で働ける」と人気が高くなっています。ネット上では派遣社員同士の情報交換が盛んなので、クチコミ情報を収集すれば、登録すべき派遣会社の大きな参考になるはずです。
人材派遣会社の利益
派遣先が人材派遣会社(派遣元)に10万円払うとします。
人材派遣会社はいくら儲かるのでしょうか。あくまでも推定ですが、大体次のような仕組みです。
@70%、つまり7万円が派遣社員の賃金になります。
残る30%が人材派遣会社にいくわけですが、
Aその半分(15%)は派遣会社の営業担当者やコーディネーターなどの人件費、オ フィス・登録センター賃借料、募集費用等をはじめとする諸経費になるでしょう。
残り1万5千円のうち、
B1万円、全体の10%は派遣会社が派遣社員の雇用主として負担する労災保険、 雇用保険、厚生年金保険、健康保険などの社会保険料等です。
C最後に残る5000円 (全体の5%)が人材派遣会社の利益となります。
でも、Bの各種保険の部分は人材派遣会社としても払いたくはないでしょう。
ですから、保険に入らなくてもいいような契約の社員が増えてきて、無保険、無年金に人が増えるわけです。